「初めまして、ジャスパー・ラザ ミスタって言います。と、得意な事……。えと、毒に詳しい、とかですかね………ハイそれだけです。」

「マンドレイクっていいですよねぇ。ベラドンナ、トリカブト、ヒガンバナ、イヌサフラン、水仙。美しいものには毒がある_堪らない言葉ですよ、ふへへ。」

名前:Jasper・Razza mista

読み:ジャスパー・ラザ ミスタ

種族:ダンピール_吸血鬼の混血
魔族である吸血鬼との混血。魔族が見られない今では珍しく、大抵はhalf(2分の1)かquarter(4分の1)に分かれる。人間とは姿が変わらず、不死はなく日光耐性を持つ。ヴァンピールのような弱点はなく、蝙蝠に変身出来る等もない。しかし稀にヴァンピールの血が濃い者も存在し、吸血衝動や不死、弱点があるなどの特徴が見られる。彼女の場合『固有スキル』がヴァンピールそのものの特性を持ったが為に、種族はヴァンピールと断定された後天的なもの。

年齢:116歳

所属寮/学年:レインベール寮 / 1年

性別:女
性格:変人ここに極まれり。毒を好み、毒を食らい、毒に喰らわれた者。動機としては子供に等しい単純さであったが、最早ここまでするかと頭を抱えるだろう。生物、知性があれば興味を覚えるものはあれだこれだと吸収していくもの。それと同じ原理である。魔法植物という分類に触れると、もっと知りたいという欲望が体を突き動かした。どんなものか、どんな毒か、どんな解毒剤が、どんな原理で分泌されているのか。『知りたい』という理念が満ち足りず、満たす為に動いた。端的に言って、変人。『毒』を知りたいが為にあらゆる毒を食らったのだ。自分の体調の変化によって、これはどんな毒かを知っていった。執念と慣れは恐ろしいものである。その積りに積もった経験は『猛毒耐性』として刻まれた。これが渇望の果てである。この『毒』に関する以外の面では、意思表示があまりない事。意思表示に関しては相手を尊重するというより、相手を優先してしまう癖があった。心優しさからか相手の意見を折ってしまうのが怖いからかは不明だが、第一印象として『大人しい』がくる。感情の欠如は見られないし、夢中になれる事は言わずもがなである。何が作用してそうさせているかはいずれ分かることだろう。

容姿:赤みを帯びた淡い黄色の肌で、あまり健康的には見えない肌色で、血の気は通っているが手には変色した部分もある。左腕には毒によって出た湿疹を隠す為の包帯、時折掌には絆創膏。伏せ目がちな翡翠の目玉は、瞬く度に短めの睫毛がふっと動く。顔の形はすらっとして逆三角形にも似ている。赤毛は疎ら且つ水平に切られ、背中辺りまであるそれらがふわふわと揺れ動く事だろう。M字にカットされた前髪が少し眼鏡と重なっている。身長凡そ168cmと少し高め。身長に関しては170あった方が見渡せて便利なのにと語っていた。

服装:白のカッターシャツで一際目立つ大きい紅のリボンが特徴的。黒と灰色のチェック柄スカートが膝下までを覆っている。スカートは自作しており、『固有スキル』の関係で常時試験管に血液を入れて持ち運ぶ為、裏側にポッケが数個ある。念の為、左耳にもイヤリングと称して血液を保管している。言ってしまえば服にそこまでの執着は無い。機能性重視の作業着、ワークキャップ等も所持。

固有スキル:➤半吸血鬼権能
ヴァンピールならではの固有スキル。吸血鬼特攻とも言えるこのスキルは吸血鬼の不死を貫通。又吸血鬼を探知する事も出来、上記は付随的能力である。元来は血液を操るスキルで、液体状から様々な物に形成可能。耐久度や量は術者の魔力量によって異なり、最大で自分の質量と同じ重さを扱う事も出来るらしい。尚この血液は体外のみ、血液型無関係に操作可能。

保有スキル:➤猛毒耐性
毒耐性の上位互換のスキルであり、高ランクの毒にもある程度の耐性を得る。このスキルは毒耐性を持ち高ランクの毒を受ける事で稀に付与される為、このスキルの所持者は「自ら毒を受けにいく変人」と看做される。

魔術媒体:➤ガラスペン
碧色の硝子で構成されており、持ち手に掛けて膨らみ蕾のような形のペン先が姿を現している。ニブには細かな溝があって握り易い。

武器:➤弾が無い拳銃。血液の弾丸を流し込み、火薬で火力を上げて放つ。

選択科目:➤家庭科

得意/苦手科目:➤魔法植物学➤錬金術 / ➤世界史

来歴:ミュディティコの森出身。生まれた際に森へ置かれていたところを、心優しいエルフに拾われる。後に『固有スキル』によってダンピールと判明。森育ちであったからか、自然に関しては人一倍に興味があったらしい。その頃から目に入る植物を食しては、保護者であるエルフの肝を冷やしていた。そのエルフが森に詳しかった事から凡そ100年もの間互いを変人、同時に生物を研究する者として語らう。

備考:加筆修正有。
研究室Gや植物園にて度々目撃されている。目撃者によれば、赤毛の女が不気味に笑いながら錬金釜に呪文をかけていたらしい。魔女のようだと謳う者もいるが、実際に魔女である。『錬金術の真髄』、『世界の草花』、『キノコ図鑑』、『魔法生物図鑑』を読み倒しているそうで。錬金術が好きな理由として、『危険物を取り扱うって恐くて面白いですよねェ』と述べた。

募集:お誘いがあれば。

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