「お、新入生か?俺の名前はイドラ・インサーニア・セプテントリオン...見ての通りのダメダメ生徒だ、よろしくなァ 」
「あ?あー、おめーのお友達?安心しろよ、今頃医務室で元気に呻いてっから。まあ死にゃしねーだろ、多分」
名前:”IDOLA” Insania Septemtrion
読み:イドラ・インサーニア・セプテントリオン
種族:エルフ
年齢:91歳
所属寮/学年:ディアスティレ寮/5年
性別:男
性格:無礼、無気力、不真面目の三拍子揃った典型的なクズ生徒。医務室に忍び込んではベッドを拝借し惰眠を貪る生活を2年生のうちから繰り返しており最早寮での睡眠時間と医務室での睡眠時間がどっこいどっこいのとこまで来ている。過去2回ほど寮で寝ているのがバレて殺されかけた(本人談)ので昼間は寮では寝ていない。
また、ここまでの怠け者であるにもかかわらずおしゃべりで軽率。所謂からかい上手と称される部類であり自分が面白いと思った者にはゆるーく絡みに行くなどおちゃらけた面も。
普段はそんな素振りは見せないのだが、後述の呪いの影響か若干の狂気を孕んだ言動を見せることもあるらしい。特に固有スキルを発動する際には、非常に凶暴になり雰囲気も魔族を彷彿とさせる不気味なものになるという。
容姿:身長179cm、体重55kg。
ボサボサの灰色の髪を無造作に整えており、隈が濃く刻まれた目の色は濁った赤。右目は呪われ、黒い包帯で隠されている。陶器のように肌は白く、艶もある。身長の割に肉付きが無く、若干ヒョロい。
(画像:picrew 泥 様の『泥ん子』より)
服装:常時黒いカッターシャツ、黒いスキニーを着用。靴は銀の留め金が鈍く輝く黒い革靴。呪いの拡散を抑える黒曜石のピアスを両耳に埋め込んでいる。
固有スキル:
《SOMNIUM(ソムニウム)/悪夢》
84年前、イドラが禁忌を犯した末に元々の固有スキルが歪んで生まれたスキル。このスキルの持つ効果は2つ。
1つ目は『自身のオドを正常な魔術に変換できない』といったもの。これによりイドラは体内のオドの量が正常、むしろ常人に比べ遥かに多いのにもかかわらず、他の生徒が扱えるような“正規の”魔法の一切を行使できない。
2つ目は『邪なる魔術を詠唱無く、高いレベルで発動できる』といったもの。かつて魔族が使用していたとされる邪悪な黒魔術を自身のオドを用いて無詠唱で発動することができる。習得、発動すら常人にはほぼ不可能である特殊な黒魔術をいとも簡単に、しかも非常に高水準で扱える。
以下、現在使用可能な黒魔術を記す
『Inframarae(インフラマラエ)/業火』
『Dolor(ドロール)/苦痛』
『Nox(ノックス)/闇』
『Viribus(ヴィリブス)/力』
『Ebrietas(エーブリエータス)/酩酊』
『Reproductio(レプロデュクティオ)/再生』
『Caliburnus(カリブルヌス)/黒鉄』
ただし黒魔術を使用するたびに呪われた箇所周辺に想像を絶する激痛が走り、右眼周辺の呪いが進行するといったデメリットがある。(本人曰く、「もう慣れた」)また、いくら高水準で扱えると言っても、黒魔術はオドを大量に消費するのでムダ打ちはできない。
保有スキル:
・呪詛耐性・強→既に最上級レベルの呪いをその身に受けているようなものなので、大半の呪いの効果を受けない、または軽微な効果しか受けない。
・狂気→呪いの影響で精神が歪んでしまったことで、皮肉にも大抵の精神汚染攻撃に耐えてしまう。
・痛覚喪失→呪いの影響で、魔法による強制的な苦痛を含めた全ての痛みを感じない。痛覚耐性とは異なり、こちらのスキルはほぼ病気のようなもの。痛みによる自身の体の状態の把握ができない。
魔術媒体:
《アスロアの黑い病匚(びょうばこ)》
千年戦争時力に溺れ、黒魔術に傾倒した末に魔族と化し、勇者たちを裏切った大罪魔導「アスロア」が死の間際にこの世に遺した呪いの箱。一辺5cm程度の立方体で、周囲の光を屈折させるほど黒黒としており、禍々しい装飾が施されている。魔術に疎い者でも一見しただけで気分が悪くなるほどの悍ましい雰囲気を漂わせている。「蓋を開けた者のオドの性質を根底から作り替える」などの呪いを孕み、その影響はイドラの固有スキルを歪めてしまうほど強力。元々はミュディティコの森の最奥に封印されていた物だったが、イドラが7歳の時この箱の封印を偶然解除し開けてしまった。この箱を開ける、それはイドラの属していたコミュニティの中では最大の禁忌であり、これがきっかけでイドラはこの箱とともに故郷から追放された。本来ならば生徒がこれほどの呪物を持ち運ぶのは御法度であるが、呪いの拡大の抑制を名目に「絶対に周囲に見せびらかさないこと」を条件に特別に所持が許された。イドラのみ杖の代替として使用可能。
《杖》
入学時に贈られたヒイラギの杖。黒魔術を発動させすぎたため酷く歪んだ外見である。
武器:現在特になし
選択科目:呪詛学、家庭科、古代呪文学
得意科目:「ないんだなぁこれが(笑)」
苦手科目:オドを必要とする授業全て
来歴:ミュディティコの森の奥の奥、とある咎により排斥された、呪われた運命に苦しむ一族、「セプテントリオン」の下に生まれた。教科書からも抹消されるような大罪魔導「アスロア」の血縁を持つ彼らは、遺された負の遺産、『箱』を管理する罰を背負わされていたのである。一族きっての高い技量を幼少期に既に身につけていたイドラは、偶然にも箱の封印を解き、その呪いを受けてしまった。一族の禁忌に触れた彼はミュディティコの森を追放され、以降は解呪方法を求めて世界中を放浪することになる。
時には砂漠を、時には草原を、そして時には戦場を駆け抜けた。特に荒れていた頃はある国での内紛の際には「ストレス解消」と称し無差別に黒魔術を乱発し、戦況を混乱させた。
『アイツは突然俺たちの前に現れたんだ!笑いながら気味悪ぃ魔法を次々に連発してた...まるでガキの頃聞いた昔話、それに出てきた魔族みたいにな...!』___とあるドワーフの述懐___
『見ちまったんだよ俺は...!アイツ...アイツの右眼...黒く変色してやがった...思い出すだけで怖気がする...ありゃほんとにただのエルフなのか...⁉︎』___戦慄する巨人族の述解___
このような蛮行が祟って内紛が終結するや否や「魔族の生き残り」として討伐されそうになったこともあったという。
79年の歳月が経ち、精神的に疲弊していたところに、差出人不明の手紙が届く。アストランティアの入学許可証に一縷の望みを賭けた彼は足早に学校へと赴くのであった。
備考:黒い包帯に覆われた右眼は、直接呪いを受けた箇所であるが故にその影響が強く現れているため、とても正視できるものではない。魔族しか扱っていなかった黒魔術しか使えないため魔族であると誤認されているのか、神聖な生命、ドラゴンや精霊からは強い嫌悪感を抱かれている。
彼が禁書にしか詳細が記録されていないほどの邪悪な黒魔術を扱えるということは、一部の教職員と生徒しか知らない。故に、大半の生徒からはサボり魔の上に下級魔法すら使えないポンコツと揶揄されている。同じ寮の生徒からは『どうして5年生までストレートで進級できたのかが本当に謎』とまで言われる始末。
募集:
放浪していた時に出会った者たち
(年齢・種族・性別問わず何人でも)
自分の秘密を知る教職員/生徒
(年齢・種族・性別問わず2、3人くらい?)
関係:放浪していた時に出会った者たち
(Kyouka/血桜 様)
(シエル・ドラゴニアス/杏 様)