語句一覧

  • 魔術師
    魔術を行使する者。魔術の研鑽を積み、更なる叡智を得ようとする者。この世界ではポピュラーな存在であり、就職で非常に役立つ。
  • 魔力
    自然界に満ちるマナと、生命が体内で生み出すオド。千年戦争時代にマナは一度枯渇してしまい、世界がマナで再び満たされるには数千年掛かるといわれている。
  • 魔術
    呪文や魔法陣、薬草等に加えて術師の魔力を用い、様々な現象を発生させる技術。知識と魔力があれば、基本誰でも扱うことが可能。体内の魔力は外に放出すると霧散しやすく、魔術を行使するには魔力を安定・増強する為の媒体となる杖が必要。
  • 杖 / 魔術媒体
    魔術を行使する際に必要な物。最もポピュラーなのは杖だが、媒体として耐えられる素材であればどんな物でも構わない。例として、指輪等の装飾品や剣。過去には楽器を魔術媒体に選んだ者も居た。
  • スキル
    魔術を修めていくと稀に獲得することができる。魔術が呪文の詠唱さえできれば誰でも使える普遍的な能力であるとすれば、スキルは個人の才能や経験に依存する属人的な能力といえる。魔術と組み合わさり、補助や強化として発動する物が多く、後述する固有スキルのように単体で力を発揮するスキルは珍しい。頭の中でそうと念じれば、自分が取得しているスキルが脳裏に浮かび上がる。
    熱耐性や視力強化、念話等、その種類は多岐にわたる。

    固有スキルと比べて性能は微々たる物だが、積み重ねていくと極々稀にスキル同士が融合し、強力なスキルへ生まれ変わる事がある。しかし融合させたいスキルは選べない上に、融合したスキル次第では使い所に困るピーキースキルに進化することもある。
    ※新スキル獲得とスキルの融合は、授業やイベント報酬として配布・発生する機会があります。
    (スキル進化例)
    ・熱耐性 + 火炎系魔術補助 → 火炎無効
    ・動物会話 + 共感(シンパシー) → 動物同調(シンクロ)
    ・雷系魔術強化 + カウンター無効 → 静電気無効
    ↑はほんの一例に過ぎず、必ず同じ進化結果になるとも限らない。様々な組み合わせが毎年発見されている。
  • 固有スキル
    生まれ持った魔術のこと。異能力。基本的に呪文や陣等の物を必要とせず、己の身体と魔力だけで完結するスキルが多いが、当然例外は存在する。
  • 世界樹
    この世界で唯一マナを排出する大木。世界には現在3本の世界樹が残っており、とても希少な物。世界樹の場所は秘されており、妖精だけが知っている。
  • 千年戦争
    ガルマクア歴3000年代に魔王が台頭してから、勇者によって討たれる4758年までの闇の時代を示す。戦後から500年が経ち、魔族によって汚された土地は癒え、戦争経験者も長命の者を残しこの世を去った。戦禍の跡は少しずつ薄れつつある。

  • 竜(ドラゴン)は大まかに分けて、「翼竜」「地竜」「水竜」の3種。

    翼竜 → 山や雲に生息する竜。他種よりも翼は大きく、飛行速度も凄まじい。
    地竜 → 穴を掘る等して地上に生息する竜。地竜には2パターンあって、鱗が固く身体がガッシリしたパワー型と、スラッと足が長く身軽なスピード型。体に対して翼が小さいのが特徴で、飛ぶと言うより跳ぶ。
    水竜 → 水中や水辺に生息している竜。翼と言うよりヒレに近い形をしており、凡そ飛ぶことは出来ないが水中では恐るべき速さで泳ぐ。

    竜にはランクが定められており、ランクの高いものほど凶暴で危険である。
    ランクは【 S > A > B > C > D > E 】となっており、低ランクの竜は調教して騎竜やペットとして飼われ、人々の生活に溶け込んでいる。捕縛や調教が難しい種族の為、非常に高価。Dランクのドラゴンでも庶民が半年貯金すれば買えなくはない程度。
    一流の竜騎士がスキルの補助無しに乗りこなせるのはBランク相当まで。Aランクは凡そ人の手に負える物では無い。特殊なスキルによる補正、または魔術道具による拘束があっても難しいだろう。誇り高い竜に認められ、背に跨がる事を許された者は誉れ高いことだろう。
    そしてSランクだが、まずお目にかかれる存在ではない。伝説として語り継がれる邪竜や神竜レベルのもので、人語を解し魔術にも精通し、一度の羽ばたきで千里を越えるとされる。
  • 妖精
    自然の概念に命が宿り、具現化した姿といわれている霊体の総称。の精や森の精、歯車の精などその種類は多岐に渡る。
    召還時に降りる為の依代(器)が必要なゴーストとは異なり、存在を支える発生源(バックボーン)がある妖精は器を必要としない。
    竜と同様のランクが定められており、E~Dランクの下位妖精は力が弱くフォログラムのように見えこそすれ、触れる事はできない。
    Cランクより上の妖精であれば触れられる程度の力の密度があり、更には触れたり触れなかったり、ある程度の自己改変が可能。

    Aランク以上の妖精は、妖精の中でもより高位の存在とされる「精霊」。現在の並み居る精霊使いでも、言葉を交わし契約を結べる最上位がAランク。

    千年戦争の時代、Sランクに該当する精霊が勇者一行と一時的に行動を共にしたという逸話があるが、それ以上の詳細は不明である。今ではSランクの精霊が存在するかも怪しい程で、滅多に人前へ姿を現すことは無い。
  • 古代魔術
    現代魔術の祖、根源。大がかりな儀式と大量のマナを消費するが、それだけ強力であり禁忌となる呪文も多い。現代魔術が自己の力のみで実現するのに対し、古代魔術は世界その物に訴え、働きかける力。
    現段階では、残された資料も行使する為のマナも少なく、実現は不可能と言っても良い古代の遺産。
     かの魔王は古代魔術の使い手だったといわれている。
  • 魔動式○○/魔動機器
    魔力を原動力に動くカラクリ。現在世に出回っているのはタナック魔工科学帝国が昔、国外に提供したサンプルを各国の職人の手によって改良され進化したもの。基本、魔力の込められた人工石を組み込むか、使用者が直接魔力を流すかで動いている。非常に高価。
    例 → 翼竜船、魔動式二輪車(バイクに近い)、扇風機等の空調機器、魔動映写機、などなど
  • タナック教
    勇者タナックとその仲間達を崇拝する宗教。種族皆平等を掲げている。
  • ミュール教
    愛と船を司る女神を奉る宗教。「愛ある者は救われる」
    ミュール教では成人式や婚礼の儀など、大事な行事は船の上で行われる。
  • 虚界
    またの名をロストスチル。取り残された世界の額の向こう側。
    虚界は"外"と比べると時間の流れが非常にゆっくりで、"中"で1時間過ごしても"外"では1分も経っていないという事例が数多くある。5時間以上滞在したという者は居ない、或いは戻ってきていない。"中"は一寸先も分からない程暗いのに、自分や他の人間の姿は鮮明に視認する事ができる。
    虚界への入口〈ゲート〉は、時折世界各地に現れては5分かそこらで消滅してしまう。そこに入るにはゴーストや精霊等の、実体を持たぬ者に先導される形で、"中"の時間についていく為にゆっくり動かなければならない。出る時は逆に、実体を持たぬ者を背後に配置しなければ出られない。
    虚界に足を踏み入れると、常に何者かの視線を感じる。「ペギュッ」という耳慣れない、何かが這う音が聞こえたなら、早めに虚界から出た方が良い。"ソレ"は虚界に住む何かで、虚界の法則に縛られ歩み事態は遅いが…。

    虚界に迷い込んだ、とある冒険者は語る。
    『"ソレ"に向かって行った仲間は、そのまま消えて居なくなってしまった』と。
  • 入学祝いの杖
    アストランティア魔術大学で生徒に贈られる物。生徒の中には杖を持たない者も居る他、授業でも安全に使用できる一品。
    威力は高くないが、魔力の安定性能が良く魔術初心者でも扱いやすい、6年間使い倒せる程度には頑丈。
  • 水晶の指輪
    アストランティア魔術大学で生徒に贈られる物。魔術が施されており、魔力を通すと本来なら肉眼で確認できないスキルを投影することができる。
  • ローブ
    アストランティア魔術大学で生徒に支給される物。指輪同様、生地にまじないが織り込まれており、効果は細やかだが魔術攻撃から身を守ることができる。
  • 至宝の鏡
    生徒がどの寮に相応しいか、適性を見定める魔法の鏡。鏡にはいつもローブを被った人間らしき者の影が浮かんでいる。
    この鏡の前では、嘘偽りは通用しない。その者の真実の姿を映し出すという。
    勇者と共に旅をした大魔術師であり、魔術大学創設者である“ミリス・アムーア・アスモデニス”が作り出し、魔術大学学長が管理を任されている。
  • 走っては行けない廊下
    アストランティア魔術大学・4Fの廊下に発生した虚界への入口。大学創設時に発生してからずっと、消えずに残り続けている。初代学長の頃から幾度となく破壊と封印を試みてはいる。

    虚界での廊下は、窓一面を黒く塗り潰したかのように暗い。

種族

人族

  • 人間(ヒューマン)
    世界人口の6割を占める種族。全ての種族の祖であると考えられている。
  • エルフ
    長く尖った耳が特徴。長命であり、妖精と言葉を交わす事ができる。
  • 獣人族
    獣と人が混じり合った姿をした種族。獣の耳と尻尾が生えた者、頭部や下半身が獣の者等、姿形は様々。ウルフ族やキャッシー族など、一族によって異なる動物の身体的特徴を持つ。
  • ドワーフ
    大人も子どものように小柄な種族。特殊な筋肉を持ち、大きな斧でも軽々と持ててしまう。手先の器用な職人気質の者が多い。
  • 魚人族(マーメイド)
    人魚とも呼ばれる。上半身がヒト、下半身が魚類である種族が多い。
    昔はセイレーンという人魚に酷似した魔族と混同され誤って殺されたり、人魚の肉を食べれば不老不死になるなどという迷信のせいで殺されたりと、悲惨な目に合うことが多い。その為地上を恐れる者が多く、一部の魚人族を除いて他種族と積極的な交流を行う者はいない。
    魔術大学では、魔法薬を服用しほぼ人に近い姿に変身する。
  • 巨人族
    赤子でも2mを越える巨体を持つ種族。エルフ同様に長命。
    魔術大学では、魔法薬を服用し常人レベルにまで身体を小さくする。
  • 鬼人族
    角が生えたヒト型の種族。生まれながら目元や額に、隈取りのような痣があるのが特徴。
    主に東の地に多く住んでおり、顔立ちから実年齢よりも幼く見られがち(外国人に日本人が若く見られるアレ)。
  • 竜人族
    二足歩行の蜥蜴のような姿をした種族。一族によっては角が生えている者、ドラゴンのような飛膜がある者、鱗の無いツルリとした肌を持つ者等がいる。
    魔術大学では、魔法薬を服用しほぼ人に近い姿に変身する

終戦後は異種族同士の婚姻も多く見られるが、基本的に異種族間での子どもの出生率は低い。
生まれたとしても虚弱であったり、なんらかの障害を持っている事がある。

魔族

悪魔に取り憑かれた呪われた種族。オークやラミア、グール、セイレーン等その姿は多岐にわたる。
魔王の眷属であり、その身体に流れる血は黒く澱み、死ねば肉体は忽ち灰となって朽ちる。
千年戦争後、残った残党も勇者達の尽力によって悉くが掃討され、油断は出来ないがほぼ絶滅したものと考えられている。

また、魔族の血を浴びてその身を汚染された生物は“魔物”となり、理性を失い他の生き物を見境無く襲うバケモノになってしまう。それは人間も例外ではなく、魔術や聖水で浄化することによって理性を取り戻すことができる。魔族がいない現代ではまず遭遇する機会は無い。