世界観

時はガルマクア歴5258年

魔王を倒すべく、勇者が仲間と共に旅をしていた――――というのは、もう500年も昔の話。


勇者によって恐ろしい魔王は打ち倒され、悪しき魔族も滅ぼされた。小さな諍いはあれど、人々は平穏な日々を送っている。


その証拠に、空を見上げれば……ほら、今日も変わらず浮いている。


我等の平和の象徴――《空中都市・アストランティア》

空中都市・アストランティア

ゼネス大陸上空ーーーー高度・約1万メートル
巨大な雲の上に乗っかるようにして在る、空中都市アストランティア。
千年戦争末期、勇者一行が魔王との最後の戦いに備え、この地で鍛練を行ったと言われる。
終戦から14年後。勇者が仲間に語った“平和の象徴”として学校が建てられ、以後どこの国にも属さぬ完全中立地として浮遊している。

現在は魔術師の聖地と呼ばれるまでの発展を遂げ、各地から集められた魔術の様々な書籍や論文、杖や希少鉱物等が街で売られている。
雲の中はステーション兼、翼竜の巣。都市全体は魔術結界によって守られ、有事の際は都市ごと移動する。

アストランティア魔術大学

創立ガルマクア歴4772年
創設者ミリス・アムーア・アスモデニス
現校長ミリヤム・アモラ・アスモデニス(アスモデニス7世)
修業年限6年制
全寮制

都市の心臓部とも言える存在こそが、『アストランティア魔術大学』
入学許可証があれば、種族・国・身分・年齢を問わず入学することができる。巨人族等の身体的に学校生活が困難な生徒らには、身体を小さくする魔法薬等が支給される。
入学許可証が届く年齢は14歳前後である事が多いが、8歳の幼女が入学した年もあれば、50歳を疾うに越えた老人に届くこともある。入学者の選抜方法は学長のみが知っている。
奨学金制度を設け、成績次第では授業料が免除される。
魔術だけでなく、通常の学校と同じ授業も行っており、知識や教養、武術等。その他様々な資格が取得できるコースがある。

入学祝いとして、1年生にはヒイラギで作った杖と水晶の指輪が贈られるのが伝統。どちらも歴とした職人が手掛けた物。

入学した生徒達は、“至宝の鏡”によってそれぞれの適性に合った寮へと振り分けられる。
入寮後、生徒には寮生の証として裏地が色違いの黒いローブが支給される。さらに、入学式で配れた水晶の指輪がそれぞれの寮の色に染まる。
ローブと指輪は式典等で身に付けられるよう、各自でしっかり管理しておくように。
(各寮の傾向はあくまで例えであり、寮生全員に当て嵌まるわけでは無い)

天の紋章

ディアスティレ寮

捧げる色は白銀、天を制する竜の如く。
誇り高く、向上心を持ち、己が道を征く者。 
(臨機の才、狡猾、名家出身者等が多い傾向にある)

海の紋章

レインベール寮

捧げる色は青、海を漂う神秘の如く。
理知を求め、個性を尊重し、己が道を知る者。
(好奇心旺盛、勤勉、変人等が多い傾向にある)

大地の紋章

アースラント寮

捧げる色は赤、大地に漲る生命の如く。
勇気に溢れ、隣人愛に富み、己が道を切り開く者。 
(献身、体育会系、騎士道的精神を持つ人等が多い傾向にある)